| 上顎分節骨切り術 |
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いわゆる出っ歯の治療は上顎分節骨切り術=セグメンタル・オステオトミー(segmental osteotomy)により行ないます。
手術法は反対咬合同様、上の第一小臼歯を2本抜歯し、前歯の6本を後退させる手術を行ないます。
手術後の経過は反対咬合同様、腫れは非常に少ないです。手術時間は約2時間です。
1)適応
上顎前突症手術法は、口蓋粘膜骨膜弁を茎とし上顎骨の唇側を十分に露出し鼻腔底を直視下に操作できることから、上顎骨前方部を大きく上方に移動する症例が適応となります。操作が容易な点から上顎骨前歯部の移動のためのあらゆる手術が適応となります。
本手術法の長所としては、(1)技術的に単純で、(2)鼻中隔に直接アクセスできるので、鼻中隔軟骨の彎曲を防止できる、(3)鼻腔底を直視下に操作できるので、鼻腔粘膜の損傷をすることなく骨切除を行なえる、(4)下方骨折後に直視下に口蓋骨を除去できる、(5)血流豊富な口蓋粘膜骨膜弁なので障害はありません。
2)術式
上顎歯肉唇頬移行部の5mm程度上方に両側の骨の切除予定位置(通常は第一または第二小臼歯)まで水平に粘膜骨膜切開を行ないます。手術操作を行なう範囲の唇側粘膜骨膜を剥離し、上顎骨を露出します。
通常、小臼歯を抜歯し、前方部では、梨状口の鼻腔底粘膜を必要な範囲剥離を行ないます。
切除予定の範囲を骨に印をつけ、バーまたは骨ノコギリを用いて骨の切除を行いますが、最初に梨状口から後方に上顎骨を切除し、次に両側の歯槽骨を切除します。
鼻中隔を骨ノミにて切離し、口蓋骨を切除(切離)し、上顎骨前方部を指にて下方に骨折させます。
骨折させたのち口蓋骨の完全な切除を行ないますが、骨の移動量に合わせて骨のトリミングを行ないます。
指にて骨を予想の位置に移動し、咬合を確認した上で上顎歯列を咬合床に固定します。
縫合ドレーンの留置を行なって手術を終了します。
3)形態変化
上顎骨前方部をあらゆる方向に移動できるため、手術の適応範囲は広く、とくに上顎骨前方部の上方への移動に優れており、理想的な形態の変化を期待できます。骨のトリミングが容易であり、骨を縫合しやすく、あと戻りはほとんどありません。 |