【目的】
豊胸術の合併症である被膜拘縮は、患者・施行者双方にとって悩みの種である。現在のところ、これが発生した際の有効な解決策は再手術以外にはない(再手術をしても、必ずしも好結果になるとは限らない)。ところが、我々は平成14年7月から、海外文献を参考に体外式超音波治療を実施してみたところ、これが意外なほど好成績をもたらしているため、報告する。
【方法】
Becker3度及び、4度の被膜拘縮症例を対象に、米国RICH-MAR社製・バイオソニックRM510(超音波装置)を用い、体外より、1.5WATTS/cm2×15分を1回照射とし、2回/月のペースで、最大150回まで施行した。
【結果】
自・他覚的な有効改善率は73%(35/47)であった。ただし、現在治療継続中を含む平成14年11月15日迄のデータであり、実数は増える見込みである。また、特記すべき副作用は経験していない。
【考察】
当初は半信半疑(疑が大勢)であった体外式超音波治療であったが、疑信が確信となる著効例も少数ながら経験する。自・他覚的な改善率は、結果のごとく高率であり、かなりの有効性が期待できる。ただし、事前の説明で過度な期待を患者にいだかせるのは禁物である。今後の課題としては、施行法(出力・照射時間など)の吟味、予防的早期使用法などについてである。 |