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脂肪注入術後に変型を来たした乳房の修整法について

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「脂肪注入術後に変型を来たした乳房の修整法について」

第24回 日本美容外科学会総会 / 2001年10月 / 大阪院 院長 志賀由章

概要

近年、豊胸術の手技として脂肪注入が行われている。各施設によりさまざまな手法が工夫されているが、脂肪注入後にcystを形成している症例に出合うことも多い。当院では脂肪注入後に大きなcystを形成し変形した症例を、切除せず修正し、良好な結果を得たので若干の文献的考案を加え報告する。
症例は他院にて脂肪注入による豊胸術を受けた36~56才の女性5例。全例とも術前に近医にてecho・CTなどの画像診断を行った。
全例とも乳腺下に30~50mmのtumorが認められた。これを乳輪周囲で切開し、摘出すると明らかに変形すると考えられたので乳輪外側縁より 2.5~3mmのスレンダーカニューレをcyst内に挿入し吸引した。
術後、大胸筋下に人工乳腺を留置、全例とも変形を残さずに満足いく結果が得られた。
同時に病理所見を提示する。
豊胸術の1つの手技として脂肪注入法があげられるが、注入方法、注入部位、注入する量、元来のバストと注入量を考慮しないと修整不能な形態を来たすことがあるので、十分に注意する必要がある。又、しこりを除去する方法として吸引法が有用であるのでこれを報告した。

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